上毛かるたで群馬県ガイド

め「銘仙織り出す伊勢崎市」

読み「めいせんおりだす いせさきし」

現在の伊勢崎と言えば、オートレースか華蔵寺公園くらいしか思いつかないのですが、
例にもれず、かつてはこの地域も蚕糸業が盛んでした。

江戸時代より、特に衣料に欠かすことのできない厚みのある太い糸を使って織る織物は、
絹織物の中でも「銘仙」と称されました。

銘仙は、伊勢崎以外だと秩父や足利がおもな産地で、丈夫で安価な平織物として、
人々に親しまれました。

特に伊勢崎の絣は、特にお洒落な縞模様が特徴で、江戸、大阪、京都にまで出荷
されたそうです。

特に乃木希典の高い評価を受け、学習院の学校着に用いられるなど、成長を遂げました。

1975年には国から伝統工芸品の指定を受けて、現在ではネクタイやテーブルクロス
などに、その技術を応用されることとなっています。

ところで、地元、伊勢崎工業高校の前身は、伊勢崎織物業組合立染織講習所といい、
この銘仙の技術を100年以上にわたり受け継いできました。

が、直系でもっともこの影響を受けているであろう、「工業デザイン科」は
2008年に募集停止になってしまいました。
残念ですね。

しかし、「銘仙」って見たことないよなあ~。
一度この目で見て、ぜひ手にしたいものです。