上毛かるたで群馬県ガイド

そ「そろいの支度で八木節音頭」

読み「そろいのしたくで やぎぶしおんど」

宇崎竜童や江利チエミをはじめ、まだ無名時代のロックバンド「筋肉少女帯」らが
カバーしたことでも有名な(そんなの誰も知らない)「八木節」です。

そのルーツは、伊勢崎市境の桶職人が口ずさんでいたものだそうです。
桶職人だけに囃子の道具はもともとは桶であり、
「トロンコ スットン トン カカカッカ」
と叩き、馬の蹄の音を表現しています。

それにしても民謡のルーツのテキトーさったら!

八木節は、県内のみならず小中高と吹奏楽を嗜んだことのある方なら、
一度はプレイしたことのあるメジャーソングではないでしょうか。

おそろいの衣装でダンシング!

県内の夏祭りや運動会などのイベントでは欠かせない一曲でもあり、
その軽快なリズムと笛の音には上州人のソウルが込められています。

歌詞についてですが、国定忠治が博打をうつさまを歌っています。

「はじめに」の項で、義侠国定忠治は公序良俗に配慮され、GHQによりカットされた
と書きましたが、うまいこと、この札に登場するようになっています。

つまり「そろいの支度で八木節音頭」は、当時の上州人がどうしても入れたかった英雄
「国定忠治」のことを言っているというわけです。