上毛かるたの不変っぷり
それにしても、戦後すぐに作られたものが全く改訂されずに、ずーっと不変である
ということに、凄さを感じます。
そろそろ3世代目、つまり、親~子供~孫と同じ札を知っていることになります。
例えばば、「ろ」の札は「ろうのう ふなつでんじべい」というのですが、
正直、現代においては何のことやらさっぱりです。
特に、孫世代は「こんなん覚えてどうするねん」とか言いそうなものですが、
そうは思わないのが群馬の県民性とも言えます。
上毛かるたは教育の一環として行われるので、右も左もわからないうちから強制的に
覚えさせられるため、その意味・語源を深く追求することなく、県民はみな、
高学歴からヤンキーまで、お経のように丸暗記しているところがポイントです。
そんなわけで、ある程度は大人になっても、忘れずに意識下にあるものの、
覚えているのは字面だけで、その深い内容は蔑ろになっているのが事実のようです。
しかし!
札に込められた意味こそがイコール、群馬のアイデンティティでもあるわけで、
ひとつひとつを分析する必要があるでしょう。
と、思ったので、他所者がお節介かもですが、「あ」から順に見ていくことにします。