上毛かるたで群馬県ガイド

ほ「誇る文豪 田山花袋」

読み「ほこるぶんごう たやまかたい」

新島襄や内村鑑三が、実は全然群馬と関係ないという話をしていますが、
この田山花袋も残念ながら、前述2人よりは少しましですが、それほど
群馬とは関係ありません。

栃木県邑楽郡に生まれた花袋は、足利に奉公に出た後、上京してその後帰郷、
漢学塾で学びます。

その後、国木田独歩、島崎藤村らと詩集を作り、代表作「蒲団」、
長編小説「田舎教師」を執筆するなど、精力的に文学活動に励みました。

で、多磨霊園にお墓があります。

…群馬、全然関係ないですね。

いや! 彼の出身地・栃木県邑楽郡=現在の群馬県邑楽郡ということでかろうじて群馬です。

田山花袋の作品は自然主義文学と呼ばれ、自然の事実の観察、その中から見出された
真実を書くもので、あらゆる美化を否定します。

代表作「蒲団」では、倒錯的なエロティシズムがそこかしこにちりばめられており
(私見です)、若干、読んでていて恥ずかしい感は否めない作品になっています。

興味のある方はぜひご一読を。

それにしても、上毛かるたに出てくる人は、なぜ、ゆかりの薄い微妙な人材ばかり
なのでしょう?

もし、今、上毛かるたを作り直すと、政治家にアーティストにぐんまちゃんなど、
かなり楽しいかるたになりそうなのですが。