ま「繭と生糸は日本一」
読み「まゆときいとは にほんいち」
5枚ある「糸関係札」のうちの1枚です。
今でも、そんなに繭が盛んなのかを見てみましょう。
繭の収穫量(平成21年)
- 全国総計…327t
- 群馬県計…139t
2位の福島県が47.5tなので、ぶっちぎりの差をつけて群馬県が堂々の1位です。
しかし、全盛期の昭和初期には、全国で40万tの収繭量があったことを考えると、
今や斜陽産業、というか、もはや趣味の世界です。
特に、平成に入ってからの養蚕農家の激減は、著しいものがあります。
中国や東南アジアの安い服飾が主流となる中で、頑張って細々と続けている農家に
対しては、行政が助成金を与えるなどの施策が必要でしょう。
別ページでも書いていますが、富岡製糸場が世界遺産になって「群馬のシルク」が
世間の知るところとなり、その高品質が静かなブームとなっています。
おそらく「繭と生糸」というコンテンツが生かせるラストチャンスではないでしょうか。
群馬県の生糸が日本一であるのは、今も昔も変わりません。
世界遺産というムーヴメントをどう行政が取り込んで、どのように生かすのか、
真剣な討議が望まれます。