上毛かるたで群馬県ガイド

し「しのぶ毛の国二子塚」

読み「しのぶけのくに ふたごづか」

群馬県は、古墳や埴輪の出土の多い場所です。
県内全域で8,423基の古墳があるそうです。

また、国宝・国指定重要文化財の埴輪のうちの約半分の45%が県内から出土した
とのことです。

NHKの教育番組「おーい!はに丸」のモチーフ(本当)、昔の200円切手で
おなじみの国宝「武装男子立像」も太田市から出土したものです。

札の「二子塚」ですが、これは、特定の古墳のことではなく、群馬県内で出土した
古墳の総称を言うそうです。

前方後円墳は、横から見ると二つ塚があるように見えますよね。
それを「二子塚」と言うわけです。

「しのぶ毛の国」の「毛」とは、現在の群馬県~栃木県の辺りを、奈良時代には
「毛野国」と呼び、前橋市の群馬総社神社に国分寺(国府)を置いていました。

それぞれ、群馬のことを「上野」、栃木「下野」と言ったりしますよね。
それはここにルーツがあります。

のちに、相沢忠洋らの桐生市「岩宿遺跡」での調査により、旧石器時代の存在までもが
立証されました。

まさに毛の国のルーツがしのばれた瞬間でもあります。
(残念ながら上毛かるたができた2年後)

もういっそ、群馬のゆるキャラって「ぐんまちゃん」じゃなくて「はに丸」でよくない?
と、思うわけです。