上毛かるたで群馬県ガイド

や「耶馬渓しのぐ吾妻峡」

読み「やばけいしのぐ あがつまきょう」

「吾妻峡」は東吾妻町から長野原町にかけての吾妻川に広がる景勝地です。

違うな。

吾妻川に「広がっていた」景勝地です。
つまり、もうなくなってしまいます。

作る、作らないと半世紀以上もの間揉めにもめた八ツ場ダムの辺りを
ちょうど「吾妻峡」と言うわけです。

結局、ダムは作られることが決定しましたので(工事もスタートしました)、
吾妻峡はダムの底へ沈むこととなりました。

道路から川底まで、非常に高さがあるのが特徴で、大小無数の岩と河川浸食
による複雑な姿を見せる急流がなんとも不思議な景観を作り出しており、
まさに深淵の妙と言った風情がありました。

この地にあった名湯川原湯温泉は水没してしまいましたが、もし、どうしても
吾妻峡を見に行きたい!というのなら、平成26年中でしたら、ギリギリ
間に合うと思います。お急ぎください。

もうひとつ、この札に出てくる「耶馬渓」ですが、大分県にある、奇岩の連なる
風光明媚な渓谷で、吾妻峡と違うのは火山活動の岩で成り立っているところです。

しかし、「耶馬渓しのぐ」ってなんか失礼過ぎですよね。
大分の人は怒ったりしないんだろうか?