上毛かるたで群馬県ガイド

な「中山道しのぶ安中杉並木」

読み「なかせんどうしのぶ あんなかすぎなみき」

群馬西部、特に現在の高崎市の発展とは切っても切れない関係にあるのが、
この「中山道」です。

中山道は、江戸時代に東京日本橋を起点として整備された五つの街道の中の一つです。
(あとの四つは、東海道・日光街道・奥州街道・甲州街道)

本州の内陸を通って大阪へ抜けるため、東海道の裏街道とも言われ、その後も
保存状態の良い街道跡や宿場が多く、長野の妻籠・馬篭宿をはじめとして、
沿線の至るところが歴史遺産として保存されています。

その中の一つが、群馬県内では安中市の「安中杉並木」で、当時の街道をしのばせる
大きな杉並木が続いています。

現在では「安中遠足侍マラソン」と言って、この並木を思い思いの仮装をしながら
ファンランを行うイベントが行われています。

侍の仮装だけでなく、ぜんぜん関係のない間抜けなコスプレも多く、思わず笑いを
誘うような格好で走る人も多く見られます。
そのわりにコースは超タイトで、30kmで1,200m登るという過酷さ。

珍妙な着ぐるみを着ながら、途中で思わずダウンするランナーをテレビで見るにつけ、
現代の世のいびつさと複雑さを感じます。

江戸時代の飛脚に見せたら、爆笑間違いなしでしょう。